離職率の高いパティシエを続ける方法

パティシエ

私はパティシエになりたいと親に言った時や、製菓学校で進路の話を聞いてる時、何十回も「厳しい世界だから辞める人が多い」と言われてきました。実際、製菓学校の同級生には入社数ヶ月で辞めてしまった子もいたのも事実です。そこでなぜ辞めてしまうのか、続けるコツはあるのかをパティシエ歴5年の私が実体験をもとにまとめてみました。

入社後にぶつかる壁

①すぐにお菓子作りに関われない

まず新卒で採用された場合、ほとんどの方はパティシエ補助やケーキの販売のような仕事を任されると思います。私の場合は月に数回ケーキの仕上げに関われましたが、仕上げ以外は販売員として働いていました。お菓子作りが大好きでパティシエになりあんなお菓子やこんなお菓子を作りたいと妄想を膨らませていたのに、いざ働いてみると商品開発を任されるのは夢のまた夢、、、そんな状況の方は多いと思います。

大量の焼き菓子に賞味期限シールを貼って、接客や電話対応をして、事務仕事でミスをして怒られて、、、いつになったらパティシエになれるのか途方に暮れることも多いでしょう。そんな状況で怒られてばかりの毎日に嫌気がさし、思ってたのと違うと感じて辞めてしまう方は一定数いらっしゃると思います。

解決策①

今は与えられた仕事を一生懸命やることがとても大切な時期です。

まずはお店に慣れ、雑用なども積極的に引き受けましょう。特に雑用は引き受けていくうちに今何をしたらいいか、どう動けばみんなが働きやすいかが分かってくるので、次第に先輩から気が利く子だと思われ新しい仕事を教えてもらいやすくなります。

賞味期限シールなどを貼る時も、この子に頼めば早く終わると思われるよう効率を意識して、きれいに早く出来る自分なりのやり方を確立しましょう。販売の仕事を早く覚え、早く終わらせることは大きなアピールになります。口ではなく行動で示すのが一番だと思います。

②怒られすぎて自分の存在価値を見失う

袋詰めを終えお客様が帰られた後に商品の入れ忘れに気付く、決済方法は電子マネーなのにクレジット処理をしてしまう、、、私が新卒で入ったお店では基本販売員は自分ひとりしかいなかった為、たくさんのミスをしてたくさん怒られました。だんだん自信喪失、自分の存在価値まで見失ってしまうほどダメージを受けました笑。学生時代あまり怒られた経験がなかったものですから。

私は怒られるのが嫌で仕事も楽しいと思えず、何十回も辞めようとしていました。

解決策②

たかが仕事です。自分の存在価値を仕事だけに見出す必要は全くありません。怒られている時は、対象が自分自身ではなく「ミス」に対して怒られています。対処法をたくさん覚えて対応力を身に付けたり、いかにミスに早く気づけるかのルーティンを確立すれば良いだけです。この先の人生も長いし、のらりくらり長く続けた方がお得ですよ。

パワハラなど嫌がらせを受けている場合は早急に辞めるか店舗移動の相談をして環境を変えるべきです。しかし自分のミスで注意される場合は落ち込み過ぎず、伸び代しかないと思って成長していくのみです。

転職する際には、募集条件に実務経験2、3年を求めるお店が多いです。もう少し続けるだけで今後の自分の選択肢が大幅に増えるでしょうし、手に職をつける事で日本以外でも働けたり、自分次第で自由な働き方が出来るでしょう。

人間関係がツラい

これはどんな職場でもあることかもしれませんがパティシエを辞めたきっかけが人間関係という人は非常に多いです。私が新卒で入社したお店にも意地悪な人がいらっしゃいました。毎晩泣きながら親や親友、彼氏に話を聞いてもらったりしていたのを今でも覚えています。

解決策③

思い切って辞める、または系列店がある場合は店舗異動をお願いしましょう。

このまま無理に続けて鬱になってしまっては非常にもったいないです。②とは真逆のことを言ってしまいますが、未経験歓迎の求人もありますしケーキ屋さんにこだわる必要もないと思います。カフェなどでパティシエを募集してるところもあります。私の場合は系列店がいくつかあったので、周りからのアドバイスもあって別の店舗に移動させてもらいました。移動後は仕事が楽しいと初めて思えて、徐々に好転していきました。環境を変えることは非常に重要です。人間関係が良い職場は仕事に集中できるので、技術も向上しますし精神も安定して自信も付いてくるでしょう。

自分はなぜ働くのかを考える

あなたはなぜ働くのでしょう。なぜパティシエを選んだのでしょう。

この答えは今後自分の仕事に対する気持ちの軸になってくるので、是非答えを持っておくことをオススメします。答えは考えが変わるにつれて更新していって良いと思います。

ちなみに私はお休みの日に旅行したり遊んだりするお金が欲しいから仕事をしています。お仕事は大体1日のうち1/3以上を占めるのでどうせなら興味があることが良いという理由でパティシエになりました。

こんなしょぼい理由でもどんどんお仕事が楽しくなってきていて今はとても幸せです。ツラい時期もあると思いますが、そんな時は自分を見直すチャンスかもしれません。きっと明るい未来が待っていますよ。

投稿者プロフィール

ハゼ子暇なパティシエ
【経歴】
・都内パティスリーに3年勤務
・現在都内カフェにてパティシエとして勤務
・2024年4月からブログ開始
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