パティシエは長期休暇や土日休みを取得できるの?

パティシエ

私は製菓学生時代、インターンやバイト先のパティシエの方々に「学生時代にしておいたほうが良いことってありますか」と聞きまわっていました。ほぼ全員から「たくさん遊んでおいたほうが良いよ」という回答をいただき、とても印象に残っています。

パティシエとして働きだしたらもう遊べなくなっちゃう、旅行もいけなくなる、、と落胆し卒業旅行にたくさん行きました。

ハゼ子
ハゼ子

さすが、視野が狭いね

でもそんなことはなかった(´∀`)

今は働き方改革のおかげで、だいぶブラックなお店は減ってきています。私が新卒で入社したお店も有給がしっかりあり、1日の労働時間は9時間、初任給は20万円くらいでした。

スタッフ人数は1店舗8人前後、シフト制で月の公休8日の内2、3日は土日含む希望休が取れました。夏休み制度(有給)や公休を組み合わせて10日程のお休みを頂いたこともあります。

そのおかげで仕事と休日をバランス良く両立でき、働き始めてからも海外旅行へ何回か行けています。

現在働いているお店は曜日固定の完全週休2日制なので土日はほぼ休めませんが、去年も今年も10日前後の長期休暇をいただけています。

働くお店選びをしっかりすることで自分の希望の働き方が出来ると思うので、求人情報やお店のホームページ、SNSもしっかりチェックしましょう。

パティシエが長時間労働、低賃金というのは過去の話?

現在もこの問題は存在してはいますが、働き方改革、意識の変化により改善されつつあります。

私がインターン、バイト、就職したお店の勤務時間などはこのような感じです。

①6時出勤、20時退社、休憩室・まかない無し、月の休みは4日

②8時出勤、19時退社、休憩室・まかない無し、月の休みは6日

③9時出勤、18時退社、休憩室・まかない無し、月の休みは8日(うち2日は希望休可)

④5時半〜23時の間でシフト制、休憩室あり、社員食堂あり、月の休みは8〜9日

⑤8時出勤、20時退社、休憩室有り、まかない無し、月の休みは8日

⑥7時〜20時の間でシフト制、休憩室・まかない有り、月の休みは8日(うち2、3日なら希望休可)

⑦9時出勤、18時半退社、休憩室無し、まかない有り、月の休みは8日前後

上記はケーキ屋さん、ホテル、カフェなどで、新卒だと給与は18〜20万円くらいだったと思います。

私は学生時代「なんとかなるでしょ」と思い①のお店に応募しました。結果不採用だったのですが、ある意味幸運だったと思っています。最終的に⑥の店舗に就職しました。どんなに好きなお菓子や好きな分野を取り扱うお店でも13時間労働、月の休みが4回とかだと、私の場合は私生活がまともにできないと思います。私は自分に向き合う時間や好きなことをする時間が無いと、働いている意味が感じられないのです。好きなことをするために働く、パティシエになるのはその手段という軸があるからです。

あと実際働いてみて感じたのが、まかない有りのところは労働環境が整っているとこが多いのでは、、、ということです。まかない有りのところでしか正社員として働いたことがなくしっかり比較ができないのですが、少なからず従業員を大切に扱ってくれている感じがします。インターンで行ったお店で休憩室やまかないが無いお店は、働く人のことをお店作りの際に考えられていない気がしてしまって、、、あくまでも私がそう感じただけです。

バリバリ働きたい、コンクールで優勝したい、仕事も休日も充実させたいなど自分の働く理由をしっかり持っていると、お店選びに役立つでしょう。

少し前のパティシエ業界は、、、

30〜40代の先輩方に昔の労働環境を聞くと想像を絶する過酷な話ばかりです。

計量ミスで丸坊主にさせられた、朝3時4時に店の周りを走り込みさせられた、冬の冷たい床の上で数時間正座で反省させられた、退職を願い出たら駐車場でボコボコにされた、、、などを聞きました。今では考えられないですがたった10年ほど前の出来事です。クリスマスも仮眠を取るだけで家に帰れず2、3日連続で働くところもあったらしいです。

私はクリスマスで一番長く働いた日でも7時〜21時くらいだったのでものすごくおったまげてしまいました。

ハゼ子
ハゼ子

こやつはぐうたらだから、あまり働きたくないのさ

このように過去には非常に過酷で、過労やストレスに悩まされるパティシエも多くいたようです。しかし近年は労働時間の短縮や有給休暇取得促進などが行われ、賃金水準も向上しています。

業界全体が長時間労働、低賃金というわけではなくなってきているのです。

だから製菓学生の方やパティシエ志望の方々、あまり心配しなくても大丈夫です。

もちろん学生の時に比べて自由な時間は減るので、私が先輩方に言われた「たくさん遊んでおいた方が良い」は間違いではないですが、働いてからもたくさん遊べます。今後働く上で「自分の中の働く理由」をしっかり持ち、自分を大切にしながらお菓子のプロになっていってください。

投稿者プロフィール

ハゼ子暇なパティシエ
【経歴】
・都内パティスリーに3年勤務
・現在都内カフェにてパティシエとして勤務
・2024年4月からブログ開始
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