パティシエになろうか悩んでいる人へ

パティシエ
ハゼ子
ハゼ子

ひとまず、こやつのパティシエになった背景を聞いておやり

私は高校生の頃勉強がとても嫌でした。でも少し背伸びをして入った学校だったので、周りはめちゃくちゃ頭が良い子ばかり、、、。みんな有名大学に進む中、私は浪人しました。しかし勉強教材を見るのも嫌になり、逃げの選択として専門学校を選びました。(弱虫)

ものすごくそんな怠け者な自分が嫌だったし、親もがっかりさせてしまいました。ムクムクに大太りしながら、自分は将来何になりたいかをずっと考えていました。

学歴があまり重視されなくて自分が興味あるもの、、、ショコラティエだ!という思考でチョコレートを専門的に学べる学校を見つけてオープンキャンパスに一回も行かずに入学しました。中学生の頃は「チャーリーとチョコレート工場」の方のウンパルンパになることが夢だった私は、当時お先真っ暗だった人生に「ショコラティエになれるかも」とほんの少し光が差した気がして少しだけポジティブになれました。

そして高校卒業をして1年後に専門学校に入りました。

高校まではクラスに同い年しかいないのが当たり前だったので、色々な年齢層の人がいてとても新鮮だったのを覚えています。旦那さんがフランス人でまたフランスに戻るので、手に職つけるために学びにきている2児のお母さん、数年引きこもりがちだったけど勇気を出して専門学校に通う決心をした年上の子、など様々な背景があってみんな学校に来ていました。

専門学校ではボンボンショコラにハマり、ボンボンショコラを作っているお店でバイトしたり、バイト代のほとんどをケーキ屋さんやチョコ屋さんに当てていました。

ご覧よ、まだ自分語りをしているよ

就活が始まり、1番大好きだったチョコ屋さんに直接求人募集しているか聞くも、経験者のみの募集と言われて撃の沈です。

専門学校の先生には、まずはケーキ屋さんに就職して基礎を学んでからショコラの道に進めばいいと言われ、素直にケーキ屋さんを探しました。

自分が好きなケーキを売っているお店(ロスが貰えるから)かつ、労働時間が長すぎないお店(あんま働きたくない)を調べてインターンに色々行き就職しました。

製菓学校には行くべきなの?

製菓学校には行かなくてもパティシエにはなれます。実際、私が以前働いていた職場には大学生の子がアルバイトで働いていました。計量だけ、袋詰めだけとかではなく、仕込みや販売もしっかり任されていました。卒業後は系列店のケーキ屋さんにパティシエとして正社員で働いていました。

大学生や社会人の方は、キッチンスタッフとして未経験でもバイト出来るお店は色々あると思うので、まずはそこでバイトから入るのも良いと思います。

でももし製菓学校に行けるのであれば、是非おすすめします。基礎的なことを覚えられるのはもちろんですが、私が考える製菓学生になる1番の特権は「インターンに行けること」だと思うからです。

製菓学生でない場合や卒業後は、いくらその店の労働環境や人間関係が気になろうがアルバイトや就職するしかリアルな雰囲気を知る手段がありません。大好きなお店だったのにいざバイト・就職してみたら面接で聞いてた話と全然違う!となりかねません。最初の就職先は今後の働き方の軸となる場合も大いにあるので、しっかり吟味しましょう。

またもう本命のお店があったとしても、次に行きたいお店、気になるお店を知れるチャンスです。是非この機会を活かしましょう。

その他の製菓学校へ行くメリット

・学割が使える

専門学校でも学生証が発行されるので、学割で安くサービスが受けられます。私はよく浅草東洋館や演芸ホールに行っていました。学生で夕方近くだと1500円で楽しめたり、出番終わりの芸人さんが浅草をウロウロしてるのが面白かったです。

・パティシエの生の声が聞ける

製菓学校の先生たちももちろんベテランパティシエです。お菓子屋さんやレストランでシェフ、スーシェフをやっていた先生もいました。お菓子作りの理論から進路の相談まで色々協力して下さいます。

・興味の幅が増える

大体の製菓学校はお菓子以外に製パンやドリンク系なども授業に組み込まれていると思います。私が行っていた学校は、フォトショップで写真加工、動画制作などの授業もしてくれました。

・学校内コンテストや文化祭がある

授業では決められたお菓子を決められた手順でグループ毎に作りますが、学校内コンテストでは自分の好きなようにレシピ作りから行えます。私はこの時に試作・メニュー開発の面白さを初めて実感しました。

↓私の学生時代の校内コンテストの作品:トマトのババロア

文化祭は自分たちのお菓子をお客さまに販売出来るチャンスです。授業ではどうしても少量しか作れませんが、文化祭で初めて大量仕込みを経験しました。またお店のコンセプト作りや装飾品、値段設定などお菓子作り以外も学べます。

パティシエ5年目になって思うこと

18,19歳の頃は「人生終わった」と思って社会人の自分が全く想像出来ませんでした。

ハゼ子
ハゼ子

あらあら、見切りをつけるの早いですな

ですが今のところお仕事も楽しいし人生がどんどん明るくなってきている気がします。好きなこと・興味があることを仕事にしてお金を貰うのはとても幸せなことだと思います。

パティシエになりたいけど、どうしよう、、、と迷っている方、1回経験してみてはいかがでしょうか。もし違うなって思って転職したとしても「元パティシエ」てカッコイイ気がするし、人生やりたい事はガンガンやっていったほうが謳歌してる感じがしてそれまたカッコイイ!!!

それに自分にあった労働環境で働けたら絶対楽しいです。

大体の人は1日のうち1/2〜1/3はお仕事をしています。人生の貴重な時間、是非好きなことに使ってみてください。

投稿者プロフィール

ハゼ子暇なパティシエ
【経歴】
・都内パティスリーに3年勤務
・現在都内カフェにてパティシエとして勤務
・2024年4月からブログ開始
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